(7/16内容一部修正)
画面上の名称や仕様の修正に伴い、内容を一部修正しました。
実際の業務を想定した、受付~診察~会計までの一連の流れを、サンプル患者を例に説明します。
医師・看護師: カルテ入力・オーダー入力担当
医事: 受付・会計業務担当
患者: テスト 花子
患者が来院したら、追加ボタンより患者検索画面で氏名またはIDで検索し該当患者を選択します。
来院目的や担当医師等を適切に選択し追加します。 「来院済にする」ボタンをクリックし、「診察待ち」ステータスに変更します。
患者ステータスを表すボックスの色及び表現を一部変更しています。
医師画面の「診察待ち」一覧から該当患者を選択します。 カルテを開きます。画面左半分に過去のカルテ、右半分に当日のカルテ、右端にアクションパネルが表示されます。
アクションパネル下部の「診察中にする」ボタンを押して診察中ステータスに変更します。
過去カルテはスクロールして遡って閲覧することができます。
左側「診察歴」に過去の診察日付と来院目的が表示されます。日付をクリックするとその日付のカルテまでスクロールされます。 必要に応じて前回の診察内容やオーダー内容を確認します。
従来は「ブロック」ボタンから診療項目を検索して入力していました。
リニューアル後は、オーダーから入力するように変わります。
セットにないオーダーを新規作成する場合は、アクションパネルから作成します。
例として、生体検査>心電図を入力します。
アクションパネル「オーダー」>「生体検査」>検査の種別「心電図検査」(種別の分類は医療機関により異なります)の順に進み、「ECG」で検索します。入力したら、「作成」をクリックすると編集中のカルテに心電図検査のオーダーが挿入されています。
オーダーの検査日は、開いている外来カルテの日付が自動で入力されています。未来日に変更したり、日付を削除して日付未定のオーダーとして登録することもできます。
過去のオーダーと外来診療録をまとめて転記(Do)することができます。過去のオーダーや外来診療録の横にある「・・・」から「診察全体を転記(Do)」を選択してください。
オーダー毎にDoしたい場合や外来診療録だけをDoしたい場合は、「同内容で新規オーダー(Do)」アイコンよりDoすることができます。
ここでは例として、過去の処方オーダーと診療録をDoします。
Doした診療録は直接上書き・削除・追記等の編集ができます。
カルテの表示順は、外来診療録は最上部に固定、オーダーと会計依頼は追加した順に上から表示されます。
Doしたオーダーは鉛筆マークのアイコンから編集できます。 用法・用量を確認し、必要に応じて修正します。
処方箋に反映するのは処方オーダーに登録された処方のみです。処方箋に反映させるためには必ず処方オーダーで変更してください。
例として、セットを利用した検体検査オーダーを登録します。
アクションパネル「セット」から適切な検査セットを選択します。
医療機関によって必要なセットを登録してください。従来ご利用されていたセットは引き続き利用することができます。
セットはオーダー作成画面内の「セット」ではなく、アクションパネル内の「セット」を利用します。(※照射オーダーを除く。照射オーダーについては後述)
検査オーダーが挿入されたらセットメニュー画面を×ボタンで閉じます。編集中のカルテに検体検査オーダーが挿入されています。
オーダーについてはこちらもご参照ください。
【2025/6/9】外来オーダーと入院オーダーの作成方法の違いは何ですか?
【2025/6/9】外来オーダーと入院オーダーの作成方法の違いは何ですか?に記載の仕様となったため、こちらの記載を取り消します。
上述の方法で照射オーダーも入力することができますが、他のオーダーと異なる特徴がありますのでご留意ください。
他のオーダーはオーダー作成画面内で「セット」を使用することができませんが、照射オーダーに限っては可能です。入院オーダーで作成した照射オーダーを外来オーダーに挿入することができます(他のオーダーでは現状不可)。アクションパネルからだけでなく、オーダータブからの照射オーダー作成もできます(外来カルテを開いている状態に限る)。
他のオーダーと挙動が異なる理由
現バージョンの外来カルテにおいて照射オーダーはすでに利用可能であり、医療機関様の既存の運用に支障が生じないようにするために、元の仕様を残しています。
参考:会計依頼とは?
処方・注射・検体・生体・照射以外の診療行為を入力する際は会計依頼を使用します。
例として、処置を入力します。
アクションパネルから「会計依頼」を選択します。 コスト検索で「創傷処置」「ゲンタシン軟膏」を選択し「完了」を押すと、編集中のカルテに挿入されています。
「外来診療録」欄にテキストで今日の症状や所見を入力します。 セットを作成し、必要に応じて定型文を挿入することもできます。
三点リーダーから「詳細を表示」で編集履歴を確認することができます。(後述の「保存」操作をすると履歴が残ります)
入力内容を確認 「保存」ボタンをクリックすると、診療録・オーダーが”下書き”から”確定”状態になります。
診察途中で保存したい場合は「保存」ボタンをクリックしてください。
診察終了時に「保存して会計待ちに」あるいは「保存して検査待ちに」を選択すると、保存と同時に「診察中」ステータスから「会計待ち」あるいは「検査待ち」に移行します。
「保存」を押さなくても下書き状態は保たれますが、履歴には「保存」ボタンを押した時点の内容が残ります。
【例】A医師が入力し、保存しないで別画面に移動(保存していませんとアラートが出る)→同じ診療録をB医師が開いて入力し「保存」ボタンを押す
この場合は、B医師が診療録を開いた時点でA医師の入力内容は確認できますが、B医師がそれを消して上書きした場合、履歴としてはB医師のみの編集履歴が残ります。
受付画面の「会計待ち」一覧から該当患者を選択 「請求」ボタンをクリック
従来の画面とは、カルテ参照画面と会計画面の表示が左右逆になりますのでご留意ください。左側:カルテ参照画面 右側:会計画面
左側を参照しながら右側を編集・修正します。
医事がオーダーの内容に要修正点を発見した場合、医師に確認の上代行でオーダーを修正することができます。
ここでは例として、処方オーダーを修正します。 左画面の処方オーダー横の「・・・」から「編集」でオーダーを開き、内容を変更し保存します。
「変更されたオーダー」タブが出現します。変更前後の内容を確認することができます。
変更された処方オーダーを再取込する前に、すでに取り込み済の当該処方コストを会計画面から削除します。
変更があった処方Rpのみの取り込みはできません。オーダー単位での再取込となるので、処方内容の重複を避けるために再取込の前にあらかじめ変更前のコストを削除することを推奨します。ご不便をおかけしますがご留意ください。
今後の改修により、変更があったRp単位での取り込みが可能になる予定です。
「会計に取込み」アイコンをクリックし変更後のオーダーが取り込まれると、「変更あり」のバッジが消えます。
従来はカルテと会計が同期していたため、コストを追加・修正するためにはカルテを編集する必要がありました。リニューアル後は、会計単体でコストを追加・修正することができるようになります。 また、上記により、会計側での算定単位の分割・結合をオーダー側に影響させず会計画面のみ修正することができます。
改善点:医師に承認依頼が飛ばないので、承認を求める必要のない自費コスト等の承認作業がなくなります
要注意点:会計のみでコストを編集する場合、「請求事務担当者のみの判断で一律に請求を行う行為」と判断されないように注意する必要があります。会計のみでのコスト編集の範囲は医療機関の判断でルールを定めてください。(参考:厚生労働省保険局医療課医療指導監査室発行・保険診療の理解のために(令和6年度 ))
会計側のみ処方の修正を行った場合、会計には反映されますが処方箋には反映されません。(参考:会計側だけで処方の内容を変更したら処方箋に反映されますか?)
処方箋に反映するのは処方オーダーに登録された処方のみです。処方箋に反映させるためには必ず処方オーダーを変更してください。
ここでは例として、再診料を会計側で入力します。
アクションパネル「マスター」からマスタ検索画面を開きます。検索バーに「再診料」と入力します。候補の中から目的のコストを選択し、マスタ検索画面を閉じます。
右下のエラーアイコンをクリックし、バリデーションメッセージを確認します。
エラー:「併算定: 総コレステロール, HDL−コレステロール, LDL−コレステロールは、主たるもの2つを算定可能です」
修正手順:採血項目内のHDLコレステロール17点の算定を削除することでエラーメッセージが消えました。会計側での削除なので、オーダー自体には影響ありません。
従来は会計画面を開いたときにのみ自動算定されていましたが、リニューアル後は「自動算定を適用」をクリックすることで随時自動算定の処理が可能です。
従来は自動算定されたコストを削除できず、「会計に反映しない」とする必要がありましたが、リニューアル後は通常のコストと同様、削除することが可能です。
【例】
エラー:「〇〇が算定可能です」(外来・在宅ベースアップ評価料が算定可能)
修正手順:自動算定で算定されるコストのため、「自動算定を適用」を行うことで上記コストが自動算定され、エラーメッセージが消えます。
右上の「初期化・再取込」をクリックすると、会計側での修正内容を初期化し再度カルテとの連携が行われます。会計側で手入力で追加・修正した内容は失われますのでご注意ください。
使用例:
オーダー内容が大幅に変わったのでもう一度初めから会計を取り込みなおしたい場合
会計側を誤って修正してしまい、元がわからなくなったのでリセットしたい場合
エラー:「ロキソニンテープ100mgに適応している病名がありません」
修正手順:エラーメッセージをクリックすると病名の登録画面が表示されます。適応病名の候補が出てくるので選択して登録します。
算定点数の合計と請求額を確認し問題なければ「確定して請求」ボタンをクリックします。
請求書兼領収書、明細書、処方箋のプレビューが表示されるので内容を確認し、問題なければ精算ボタンをクリックして終了します。